HIVの検査をしている医者と患者と試験管

HIV検査って一体どういう風にするのでしょうか?必要な物はなに?唾液?血液?口内粘膜?結果はどれくらいで出るの?…何も知らなかった私ですが、先日たまたま機会があり実際に検査を受けたので、分かる範囲で説明していきます。

成人T細胞白血病や水ぶくれなどを防ぐ為のHIV検査

HIVの感染経路には性行為、血液を介した感染や母子感染があります。このHIVに感染すると感染後2~4週間程でHIVは増殖しリンパ球が破壊されます。この時、発熱、倦怠感、下痢など風邪に似た症状を引き起こしますがこれ以後は、個人差がありますが数年~10年程度AIDSを発症することなく自覚症状もありません。

HIV検査はAIDSの原因ウイルスであるHIV感染の有無を調べるもので、体内でHIVが増殖すると、このHIVに対する抗体が産生されます。一般的には、この抗体の有無を調べますが、より早く調べる方法としてHIVの遺伝子を調べる核酸増幅検査や蛋白質を調べる抗原検査、更には抗体及び抗原を同時に調べる事が出来る抗原抗体同時検査が有ります。
HIV検査はまずスクリーニング検査を行い陰性であればHIV検査陰性となります。しかし、陽性の場合は精密検査を行い陰性であれば、スクリーニング検査は擬陽性となり、陽性であればHIV感染が確定します。

HIVキャリアからAIDSを発症すると免疫力が低下し、日和見感染症を引き起こしやすくなります。
例えば、痛みや水ぶくれを伴う帯状疱疹は水疱瘡と同じウイルスが原因で多くは子供の頃にかかり治ったと思っていたものが免疫力の低下により復活したものです。

また我が国の1/3の人がHTLV-1に感染しており、通常の状態であれば自覚症状もなく発症はしません。しかし、高齢になり免疫力が低下すると成人T細胞白血病を発症してしまいます。日和見感染症を起こすと同様の理由で発症する訳です。この成人T細胞白血病は感染者全体の5%以下程度ですが、予後が悪く死亡率が高くなっています。AIDSの恐ろしさはこの日和見感染症であり通常では発症しない病気にかかってしまう事にあります。